こだわり抜いた本物の5本指ソックスとタビソックス。
今から200年以上前の1790年代に西印度諸島産綿花のアメリカへの導入が成功しました。
西印度諸島の綿花の多くは、アメリカで栽培されてきた陸地綿と異なり種子に産毛を持たず、シンプルなローラジンで簡単に繊維と種を分離することができます。
そのような綿花をアメリカで栽培することは長い間、夢のような話しでした。
しかし、西印度諸島産の綿花は、そのいずれもが多年生草木で、アメリカの気候では越冬が困難なため、越冬せずに最良のステーブルを収穫しうる1年生草木に改質し、開花、結実、成熟の時期を早めるような新品種を生み出す必要がありました。
そして、その新品種開発に成功したのがサウスカロライナ海岸沿いの栽培者たちでした。
アメリカン・シーアイランドコットン誕生の瞬間です。
それから100年あまり、世界の海島綿生産は米国産が主流となりました。
最盛期の1830年頃の栽培量は27,000トンに達し、英国へも大量に輸出していました。
しかし、1918年以後に害虫による壊滅的打撃を受け、米国農務省は害虫に強い綿のアメリカエジプシャンに栽培を切り替えてしまったのです。
そして、米国産海島綿の栽培は1922年が最後になりました。
世界の主流であった米国産シーアイランドコットンが消えてから約100年。
米国産海島綿の復活を目指す私たちは、2004年からニューメキシコ州立大学の試験農場で試験栽培を繰り返し、13年の月日を費やし、商業栽培に成功しました。そして2017年ついに米国産海島綿が復活を遂げたのです。